デジタル難民からの脱出 シニアのスマホ活用術

デジタル格闘記

デジタル機器やそのサービスを使いこなせていないシニアは、生活の便利さだけでなく、収入や健康、さらに交友の面で、満足度が低いと言われています。戦前生まれの人たちはこのデジタル化の波から目をそらしても、満足な生活が出来ていましたが、戦後生まれの人たちにとっては、避けられないと思います。今や生活必需品になってしまった感のあるスマートフォン、皆さんは使いこなせていますか?まずは、私のスマホとの格闘状況を話していきたいと思います。

スマホとのなれそめ

私は、携帯電話と言えば、会社から貸与されているガラケーを愛用しています。ガラケーは、コンパクトでいつも履いているGパンの前ポケットにすっぽり入り、持ち運びにストレスなく、電話や簡単なメールだけなら、機能は十分です。しかしながら、妻が保有しているスマホを眺めながら、こんな便利なもの、しかも高校生ですら9割以上保有しているのに、このままじゃマズイとの思いで、5年前にスマホを購入しました。

スマホを購入したものの、会社携帯も保有していたので、電話機能は全く使用せず、ヤフーニュースを見るのが95%、家族とのLINEが5%といった使用状況でした。妻に教わり、Googleアカウントを取得し、Gmailも開設しましたが全くと言って活用していませんでした。そうは言っても、美術館やスポーツ観戦のチケットを取ったり、タクシー呼んだり、なんとかペイで支払いしたりとか、スマホの使用する必要性に迫られ、何とか対応してきましたが、基本的なことが全然わからない。例えば、アプリのアンインストールやアイコンの表示場所を移動するとかのこともです。このままじゃ、デジタル難民にまっしぐら、何とかしなければ、との思いでスマホとの格闘が始まりました。

スマホの使い方がわからない。困ったときには、何をする?

ものの使い方がわからない場合、最も簡単な方法は人に聞くことです。若い人は、知らず知らずのうちに、新しいことを教え・教えられを繰り返し、デジタルネイティブになっていきますが、シニアは、聞く人がいないし、そもそも何を聞いていいかもわからない。当時、妻のスマホ活用レベルは私より高かったですが、しょせんは素人に毛の生えた程度(と思っていました)。子供と同居していた時なら、タイムリーに現物で質問できましたが、今はかないません。

さて、どうするか?平成生まれは、検索能力が高いのでググれば、解決することは多いですが、昭和生まれは、ことデジタルの質問力は低めです。やはり、ここは紙の出番です。会社では、どうでもよいメールでも、一旦、印刷して紙で見ないと落ち着かない昭和世代の性(さが)です。まずは、本屋でスマホ本の確認に走りました。

本屋では、数冊の本があり、パラパラめくると、なかなか良さげな本がありました。それは、「スマホで困ったときに開く本 2024-2025」(朝日出版社)です。一旦、自宅に帰りどうするか考えて、パソコンで、市川市図書館の新着本のコーナーを見ていると、何とこの本がある。それも、まだ、誰も借りていない。いつもは人気のある新着本は、直ぐに数十人待ちのなるのに、この本は0人。速攻で予約し、借りました。

「スマホで困ったときに開く本」でわかること

この本の特徴は、「スマホの基本をQ&Aで理解する」で、181の「困った」を解決してくれます。
まずは、画面の見方から始まり、LINE、スマホの設定、アプリの追加と削除、Wi-Fiとネット接続、カメラ&写真、地図・道順・乗り換え、スマホ決済、メッセージ&メール、SNS、文字入力、ネットの閲覧、電話など、スマホに関するあらゆる困りごとに答えてくれます。詳細は省きますが、自分が今までどれほど、スマホに関して無知だったか、教えられました。中学・高校の時も、参考書はなんて分かり易いのだろうと感じていましたが、やっぱり、まとめ本の威力は高いと痛感しました。

この本のさらにいいところは、巻末に「難しいカタカナ語もこれでわかる! IT&デジタル用語集1403」語」があることです。なじみのない英語やカタカナ語が多い、IT&デジタル用語ですが、これを一覧するだけで、IT&デジタルリテラシー向上、間違いなしです。あの用語は、こんな意味だったのかとか、この英語はこの略だったのかなど、新しい発見があると思います。「ネット」とはネットワーク(Network)で、「網の目(ネット)状に張り巡らされたもの」ですが、「www」とは、なんでしょうか?
「World Wide Web」と即答できる人も多いと思いなすが、「Web」とは何でしょうか?
答えは、蜘蛛(クモ)の巣です。世界中のウェブページがリンクによって複雑につながっている様子が、まさにクモの巣(ウェブ)に似ていることから命名されたようです。この用語集を読むだけでも学びが多いです。さすが、朝日新聞出版です。(新聞は十数年前にやめましたが。)

まとめ

分からないことは、人に聞いたり、検索するのもいいですが、まずは自分で、本を見て調べること大切だと実感しました。今回は、「スマホで困ったときに開く本」を紹介しましたが、他にも良書があると思いますので、教えて頂ければ、ありがたいです。

後日談ですが、この本を蔵書とすべく、本屋で購入に至りました。妻は常々、本を増やしたくない流儀なので、図書館で借りれる本を購入するのはハードルが高いのですが、思い切って購入しました。自宅に戻り、妻に見つからないようコソコソ、本棚に入れようとしている最中、妻から「その本知っている」と言われました。隠してもしょうがないので、図書館でも借りた本だけど、買ってしまったと白状したところ、なんと同じ本(2022-2023版ですが)を取り出し、2024-2025版は返却の憂き目にあいました。なるほど、妻がスマホに詳しいのは2年前から、この本で調べた成果だったのです。夫婦は、こんなことまで似るものかと思った次第です。

本日のシニアの生きるコツ
 使える本を身近において、スマホ難民脱出だ

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