睡眠時無呼吸症候群 一度はチェックした方が良いかも?

健康

私は、1年ほど前から「睡眠時無呼吸症候群」の治療を受けています。以前からいびきがひどいと、妻からも言われていたのですが、長年そのまま放置していました。今回は、意を決して近所の病院に受診し、検査の結果、重症と診断され、毎日、CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)を装着するようになり、昼間の眠気がほとんどなくなりました。早くやっていれば良かったと思っています。今回は、皆さんの参考になればと思い、私の事例を紹介します。

睡眠時無呼吸症候群とは?

皆さんは、「睡眠時無呼吸症候群」についてどれだけご存じでしょうか。テレビでいびきのひどい人の寝ている姿を見たことや、町中の病院の看板に書いてあったり、知人が治療を受けていること聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れません。私も以前はその程度の認識で、ほとんど知識はありませんでした。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトに「睡眠時無呼吸症候群」について説明があるので、少々長いですが、引用します。

睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームがひきおこされます。
1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞・脳梗塞・生活習慣病・眠気による事故などを引き起こし、死亡率が非常に高くなるため、すぐに治療が必要です。
ひどいイビキ、睡眠中の呼吸停止がある場合には速やかに専門の医療機関で検査・治療を受けることが大切です。

日中の強い眠気については、皆さんもそうだろうなと感じると思いますが、血圧やコレストロール値などが高くなることで色々な病気を引き起こす原因になっていいるようです。たかが、いびきといって、ばかにはできません。特に、車を運転している人にとっては、要注意です。

私の事例(少々、後悔しています)

最初に、1年前から「睡眠時無呼吸症候群」の治療を受けていると書きましたが、実は10年ほど前に、一度、病院で診断を受けています。その時も、測定用の機器を病院から借りて検査し、重度の睡眠時無呼吸症候群とまではいかないものの、いびきがひどいので、マウスピースの装着をすすめられました。当時、私が通っていた歯医者は、そのマウスピースを取り扱っていましたので、紹介状(?)らしきものを頂きましたが、そんなに深く考えておらず(面倒くさいと思っていたのが、一番の理由です)、結局、マウスピースは作らずじまいでした。今になって調べてみますと、日本では、いびき症に対しては保険適用はありませんが、軽症から中程度の睡眠時無呼吸症候群に対しては保険適用になるようです。病院からは、保険適用できる治療方法をすすめられたのにかかわらず、今となっては、この放置プレーを後悔しています。テレビでお医者さんの言うことを聞かず、健康を自ら害している人を見かけ、「バカな事やってるな」と、他人については冷静に判断できますが、自分ごととなると、色々な言い訳を思いつき、結局、正しい行動をとらないのは、人の性(さが)でしょうか。

そうこうしているうちに約10年がたち、妻からもさすがに最近のいびきはひどく、呼吸も止まってると言われ、「面倒くさい」と思いつつも、近所の病院に診察に言った次第です。その病院は「睡眠時無呼吸症候群」の治療にも力を入れている内科の病院で、検査機器も充実しているようです。診察して頂き、さっそく、自宅で簡易検査をしました。検査の結果、間違いなく「睡眠時無呼吸症候群」なのですが、検査しているときに私の機器の取り付け方が悪かったのか、正確な検査データが出なかったようなので、今度は、精密検査をする羽目になりました。保険適用する場合、この検査のきちんとしたデータがないとダメとのことで、2度目の検査です。今度の検査は無事終了し、晴れて、「重度の睡眠時無呼吸症候群」と認定されました。

「無呼吸」とは、10秒以上呼吸が止まっている状態で、息を吸う深さが浅い呼吸状態を「低呼吸」とよび、それを指数化して、「睡眠時無呼吸症候群」の症状を確認するようです。この無呼吸低呼吸指数が1時間あたり5回未満の場合は正常ですが、30回以上になると重症と判断されるようです。私の場合は、なんと46回と、立派な重症患者です。あと、新型コロナでも有名になった血中酸素濃度も測定します。一般的には血中酸素濃度の94~95%以上あれば正常とされ、92%以下で異常の目安となるようです。さて、私の血中酸素濃度はどうだったでしょうか。なんと、最低値は73%をたたき出していました。診察の時、先生にいわれるまま、血中酸素濃度計を付けて息を止めてみましたが、80%になる前に息が苦しくなり我慢できませんでした。毎晩、自分では頑張ってもできないレベルの息止めをしていたことを実感し、恐ろしくなりました。

ということで、私は、CPAP(シーパップ)を毎晩、装着し、無呼吸の回数も大幅に減りました。これにより、昼間の眠気もなくなり、スッキリした頭で仕事できるようになりました。あと、気分的に前向きな感じなり、このブログをはじめてみようと考え始めたのも、CPAP治療をした後です。このように「睡眠時無呼吸症候群」の治療の効果を実感すると、10年前の放置プレーが悔やまれます。無駄な10年間を過ごしてしまいました。

こんなに怖い 無呼吸症候群

このブログを書くにあたり、もう少し勉強してみようと思い立ち、「こんなに怖い 図解 無呼吸症候群」(日東書院 白濱龍太郎監修)を読んでみました。欧米人の場合は肥満が一番の要因ですが、日本人の場合、30%程度の方は非肥満(標準型、やせ型)で、必ずしも太っているとは限らないようです。私の場合も、体重だけで見るとBMIは22と、いたって標準体重です。なぜ、日本人はそうなのかというと、アジア系特有の骨格として、首が短くて太い とか あごが小さい とか 鼻が平べったい とかの特徴が、太っていなくても、「睡眠時無呼吸症候群」になりやすい原因のようです。

また、一般的に「睡眠時無呼吸症候群」は中年男性のかかる病気と思われがちですが、女性、高齢者や子どもの患者もいて、誰にでも起こりうる病気と書いています。これは食生活の変化による肥満や骨格の変化が一因のようです。十分な睡眠がとれないことで起こる症状は多岐にわたりますので、「中年男性でないから私は大丈夫」のような先入観は持たないことをおすすめします。

病院に行くほどでは無いと思われる方も多いと思いますが、IoTの発達した現代、スマートフォンやスマートウォッチと連動した「睡眠アプリ」を活用し、自分の睡眠状態を確認することができます。気になる方は、試しに今晩、やってみてはいかがでしょうか。

まとめ

「睡眠時無呼吸症候群」は、中年男性のみならず、女性、高齢者、子供もかかる可能性があります。実感はなくても、本当は怖い病気です。ご自身のみならず、家族、親戚、知人等のその恐れ(いびきや無呼吸。そして、昼間のあくび、うたた寝など)を気づいた場合は、教えてあげて下さい。「睡眠時無呼吸症候群」と診断されても、正しい治療をすれば、生活のクオリティー向上を実感されるでしょう。

本日のシノアの生きるコツ
 気になることがあれば、「睡眠時無呼吸症候群」のチェックをしよう!

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