自分の健康に不安がある場合、まずはネットで確認し、ユーチューブで知識を広げ、本で納得するパターンです。ただし、どの本を読むべきかは悩みます。
先日、千葉県津田沼の本屋、丸善に行きました。千葉県で一番大きい本屋です。売り場面積1000坪で書籍は80万冊。健康本のコーナーに行くと、目見当で、1500冊程度あります。
こんなに本が多いと、なかなか選べません。そんなときは、健康本ベストセラー100冊を紹介しているこの本です。「予防医学で健康不安は消せる!100年長生き」(森勇磨著、ワニブックス)が、おすすめです。
健康本の健康法はどこまで役に立つか?
この本の著者は森勇磨さんです。内科医、産業医、労働衛生コンサルタントであり、ウチカラクリニック代表の方です。また、ユーチューブで「予防医学ch」を発信しています。
まず、はじめに健康本の健康法はヒットとホームランがあると言います。ヒットは万人向けの健康法で、ホームランはその人にドンピシャの健康法という意味です。
ヒットは概ねエビデンス(根拠)のある健康法で、ヒットを打てる確率の高いものです。ちなみに、医学で言うエビデンスとは、2つのグループの平均値に差があるかではかるようです。
ホームランは、エビデンスのないもの中に隠れていることがあると、森先生は説いています。そうは言っても、まずは、エビデンスのある健康法を取り入れることが大切で、特に体の健康を保ち病気を防ぐ健康習慣は、豊富なエビデンスからだいたい正解が決まっているようです。
まずは打席に立ち、ヒットの数を増やすことで、自分のホームランを見つけると言ったところでしょうか。
健康本のジャンルはどんなものがある?
健康本と言っても、自分の調子が悪いところに目が行きがちです。私なら膝、睡眠、歯です。みなさんはどうでしょうか。この本では、大枠の視点で章立てし、その中で個別におすすめの本を紹介しています。
①健やかな心なくして長生きなし!
健康寿命を延ばす『メンタルケア』
②100歳まで自力で歩く!
『動ける体』のつくりかた
③本当に正しい『健やかな脳』の保ちかた
④寿命をどこまでも延ばす!
『最強の健康習慣』
⑤100歳までしたたかに図太く生きる!
すごい『考え方』
心の不調は体の不調を引き寄せるということで、まずは『メンタルケア』です。メンタルは自分ではなかなか認識しずらい分野なので、心のサインを色々な視点で受け止める知識は、シニアにとっても大切だと思います。
次に『動ける体つくり』です。定番の足腰や栄養面での体つくりの他に、外に出ることの大切さものべています。特に、野菜嫌いでも健康ために野菜を食べた方がいいのと同様に、人とかかわるのが苦手でも、健康のためにはひととかかわる方が良い という内容は、なるほどと思いました。
3章は、シニアなら誰でも不安を感じる『健やかな脳』です。ボケ防止のための脳への刺激や運動方法、そして目、耳、口の機能維持の重要性についての紹介です。特に、目、耳、口については、脳トレや運動に比べ意識していないことが多いので、案外、これが自分のホームランだったりするかもしれません。
『最強の健康習慣』は、いわゆる食生活の改善や歯と目のメンテ、そして睡眠に関してです。最高の健康習慣を一言でいえば、「バランスの取れた食事と適度な運動」になってしまいますが、その具体的内容を示してくれます。また、目は老眼の認識を持っているものの、白内障や緑内障については、他人事と思っていいる方も多いと思います。視力をなくしたら生活の満足度は大幅に低下すること間違いなしなので、目の健康は意外に要確認です。
最後は『考え方』、予防や検査の大切さや老いや死についての心構えなどの健康に対するマインドです。ここでは、末期がんなどの患者さんの終末期の後悔を紹介している本を紹介しています。そこで第一に挙げられる後悔は、「健康を大切にしなかったこと」、もう少し具体的に言えば「もう少し早く検査をしていればよかった」だそうです。
私が読んでみたくなった健康本
この本では100冊の健康本を紹介しています。その中で私が読みたいと思った本を2冊、紹介します。
「一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全」(ジョリー・スミス著、河出書房新社)が1冊目です。この本では、「問題や心配事自体は解決しなくても、心を落ち着かせるにはその場でできることがたくさんある」ということを教えてくれるようです。孔子は40にして惑わず(不惑)とおっしゃったようですが、60過ぎても迷いっぱなしの私には良いヒントが詰まっていいる本の予感がします。
2冊目は「ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本に伝えたい遺言」(長谷川和夫、猪熊律子著、KADOWKAWA)です。この本を知っている方は多いと思います。認知症検査の長谷川式スケールの開発者である認知症医療の第一人者が認知症になったことについて語っています。私も以前から読みたいと思っていた1冊です。誰もが長生きすれば、認知症になる可能性があるので、その時、自分は自分をどのように捉えた方が良いのかのヒントを与えてくれると思います。
まとめ
皆さんも、この本から興味のある健康本を捜し出せると思いますので、ぜひ一読をおすすめします。本に限らず、歌や映画のまとめ本で、自分の好きな作品があると嬉しくなります。実は、今までのこのブログで紹介した本が2冊ありました。詳細は、過去記事の「幸せって、なんだっけ?なんだっけ?」と「芸能人は歯が命?イヤイヤ、シニアこそ歯が命!」をご覧ください。
本日のシニアの生きるコツ
自分に合った健康本を読んで、健康法のホームランを見つけよう!
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