自分の親に似ていることで、大切にしたいこと

生き方

歳をとるにつれて、自分が親に似ているなと気づくことが増えました。結婚したころや子育てで忙しいときも、親とはそれなりにかかわってきましたが、当時は、そんなことは考えてもいませんでした。シニアになった今、親と似ていることを確認することは、自分を見つめなおすヒントになると思います。

父親と似ていること

お酒を飲むと、酔っぱらってたちが悪いことが、一番です。子供のころ、父が酔っぱらって帰ってきて、遊び半分だったとは思いますが、からまれたことは良く覚えています。また、家族で車で外出した時は、二日酔いで、目的地についても、車の中で休んでいたこともありました。

そういう私も飲み過ぎて、若いころ、最寄りの駅の外で寝落ちし、カバンを落としたことがあります。その時は、私が帰宅後、妻が駅まで行って、根性でカバンを捜し出しこともありました。この件は、今でも言われ続けられており、最大の酔っぱらいの汚点です。

あと、最近似ているなと思うことは、本が好きで、無駄に勉強しちゃうことです。父は退職後、実家の書斎に入りびたり、いろいろな本を読んで勉強していました。わしも資格オタクの一面がありますが、実家の片づけ時に「土地家屋調査士」の免状があったのはびっくりしました。退職後は年金くらしで仕事はしていませんでしたが、試験勉強することが楽しかったのでしょうか。

私も最近、ブログを始めたことで本を読んだり、文章を書いたりすることが増えましたが、なんとなく父親に似てきたかなと感じ始めています。

母親と似ていること

若いころは、母との共通点など全く考えたことはありませんでした。しかし、この年になり、母も亡くなり2年ほど立ち、妻との会話の端々から、私と母の共通点を認識し始めました。

基本的に、私のだらしないところとか、先のことを考えない能天気なところが、妻の癇癪(かんしゃく)にさわるらしく、「お母さんとそっくり」と言われることが、しばしばです。今までは、全く認識していませんでしたが、この年になり冷静に見つめると、「親子はよく似るものだな。特に悪いところが。」と良く分かります。

父親の場合、男同士なので、なんとなく似ているポイントは、認識しやすいですが、異性の母親との共通点は年を取って初めて気が付いたという感じです。

親をまねしたいことはありますか?

だいたい、親の悪いところが似ていることは、分かり易いですが、良い点が似ていることはないでしょうか。普段は、そんな見方をしないかもしれませんが、今後の人生を考えるうえで、一番の教科書若しくは反面教師は両親だと思いますので、一度、記憶をたどることも有意義と思います。また、自分ではわからないことも、配偶者は客観的な視点で、夫(妻)と義理の親のことを見ていますので、配偶者に聞くと、予想していなかった親と似ている点を教えてくれるかもしれません。

若いころ(特に子供のころ)は、父親が嫌い(若しくは苦手)でしたが、父親もなくなり20年ほどたち、この年のなると父親の良いところにも目を向けれるようになりました。

父はわりかし、気前が良く、今思えば、家を買うときや、子供がピアノを始めるとき、ポーンと支援してくれました。ここら辺は、私も少しは似ていると思っています。

一方、母親はわりかしケチでした。物持ちがすごくよく、実家の片づけは本当に大変でした。服や食器など最終的にはゴミにあるものも多かったですが、銀行・保険や家の書類などは、きちんと保管されており、相続の時は大変助かりました。

また、母は最終的には、老人ホームで永眠しましたが、終末期に一番役に立ったものがあります。それは、延命治療を希望しないと書いてあった意思確認書です。母は老衰なくなりましたが、最後の方は意思疎通が難しい状態でした。施設の方から今後の治療方針の確認があったときは、この意思確認書が役立ちました。迷うことなく判断できました。

このように思い起こすと、両親は子供のために色々と気を使っていたのがわかります。私もこの点は参考にしたいです。

具体的には、
①子供がお金が本当に必要な時は、援助する
②子供には自分たち(夫婦)の銀行、保険、証券会社、クレジットカード等の情報を教える
③延命治療を希望しない意思を書面で残す
です。

今のところ、実行しているのは②の金融関係の情報を電子版で子供に渡しています。夫婦同時に死ぬことあるので、これだけは子供二人に渡しています。③の延命治療を希望しない意思の書面はまだ書いていませんが、近いうちに夫婦同時に書いて渡す予定です。

まとめ

歳をとると親の悪いところが似ていてもわりかし冷静に捉えることができます。一方、親の良いところやありがたみも分かるようになります。ある程度の年齢になったタイミングでこれらのことに思いを巡らせることも大切です。なぜなら、自分という人格をある程度、客観的に見つめられ、親が自分したように、自分が子供にできることのヒントにつながるからです。

本日のシニアの生きるコツ
 両親の良いとこ、悪いとこと思い出し、今の自分を見つめ直すことも大切。

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