風邪をひいたり、おなかが痛くなったり、ケガをしたりと、体調が悪くなったり、体が不自由になって初めて、健康のありがたさを再認識するものです。子供のころから分かっているものの、その時になって、自分の生活習慣や不注意に後悔することが、いまだに多い日々です。今回は、その予防としての私の健康ルーティンを紹介したいと思います。
自分にとっての健康の優先順位は?
シニアになると、健康状態は人それぞれ、人によって異なると思います。また、その人がどれに重きを置くかも、人それぞれです。健康診断では、色々の検査をしていますが、要治療となっていることは、素直に受け止め一旦は病院に行ったり、毎度毎度のことなので、ほぼ放置しているなど、医療機関のお墨付きがあるのに、その対応また、人それぞれです。今回は、健康診断や人間ドック等での指導ではなく、自分自身が気づいた健康維持について話を進めたいと思います。
私の現在の一番の趣味は、ベタな話ですが、散歩です。市川に住み始め3年目になりますが、自宅の周辺の散策は、全然、飽きません。同じ道を歩いても、毎回、新たな発見があり、住宅街の家の解体や新築現場をみるのも、楽しみです。そんな散歩大好きな私ですが、半年ほど前、急に膝が痛くなり、歩くことはできるのですが、急に膝が痛くなったりして、大好きな散歩もままならない状態になりました。これは一大事ということで、さっそく、近所の整形外科に受診しに行きました。
整形外科の受診結果は?
整形外科に行くのは、子供や親の付き添いで行くことは多かったですが、自分自身のために行くのは、自転車で大コケして左の鎖骨を折った小学生以来と記憶しています。今までは、子供や親の付き添いだけだったので、感じなかったのですが、どこがどういうときにどのくらい痛いのかという基本的なことをうまく伝えることが難しいと実感しました。付き添いの時は、もうちょっと要領良く言えば良いのにと思っていましたが、自分事となると上手くできません。
先生が膝を伸ばしたり、右に傾けたりしながら、触診して、どうですかと聞かれても、はっきり言って、どこがどう痛いのか良く答えられませんでした。その後、レントゲンを撮った後、診断結果を伺ったのですが、どこも悪くないとのこと。1週間程度見て、まだ痛いなら来てくださいと、湿布薬をもらい帰宅した次第です。人間不思議なもので、これだけ痛いのだからと病院にいっても、なんともないと診断されると、拍子抜けというか、悪いことを想定して手間暇かけて病院までいったので、何か成果(というのも変ですが)が、ないと釈然としない感じです。
足上げ体操を始めた
病院から、トボトボと自宅まで帰り、妻に受診結果を伝えると、妻が以前、通っていいた整形外科の先生から教わった『足上げ体操』を勧められました。『足上げ体操』とは、イラストのように寝そべって、片足を少し浮かせて、5秒から10秒程度その浮かせた状態にして、左右の足を交互にあげるという体操です。私は、この体操を10秒づつ、計5分間実施しています。
この体操は、その整形外科の先生がおっしゃるには、『これさえすれば、膝が痛いのなんて治るのに、なかなか、世の中に広まっていない』と、妻が言っていました。そんなに良いなら自分で広めればと思いましたが、今回、ブログを書くにあたり調べてみましたが、全く知られていない方法ではなく、認知度が低い程度の話だと感じました。
いづれにしても、藁(わら)をもつかむ気持ちで、この『足上げ体操』を始めましたが、それ以降、膝の痛みは治まり、以前と同じ感じで散歩を楽しめるようになりました。受診した先生の診断通り問題なかったのか、妻が受診した先生のお勧めの体操の効果かは、分かりませんが、それ以降、膝の痛みは再発していません。
私はこの『足上げ体操』をする前は、ダンベルをしていた時期があったのですが、もともと筋肉がつかない体質でダンベルの効果を感じられなかったことや、ダンベルを落としてフローリングがへこんで、妻からリビングでのダンベル禁止令が発令されましたので、それ以降は、ダンベルはしていません。
今では、風呂上りに『足上げ体操』を5分してから、腹筋とスクワットをして、最後に考える人体操をするのが、ルーティンとなっています。考える人体操というのは、立ったまま右腕のこぶしをあごにつけるのと同時に、右腕の肘と左足の膝をくっつけるというのを、左右交互にする体操です。ただし、「考える人体操」で検索しても、それらしいのが出てこないので、違う名称かもしれません。
母の膝の痛みについて思うこと
生前の母は、活動的で定年後は、自宅では野菜つくりやお花の栽培に精を出す一方、海外旅行も友達と何度も行き、非常に活動的な老後を過ごしていました。また、朝のラジオ体操の趣味の一つで、毎年、ラジオ体操の全国大会があり、毎回、参加していました。しかし、80歳を過ぎて、自宅で重い鉢を持ったことが原因と本人は言っていましたが、膝を痛め、通院するようになり、彼女の活動は大幅に制限されました。通院で膝が治ればよかったのですが、なかなか改善せず、「お友達は、5回目の膝の注射で治ったのに、私は十何回注射しても治らない。あそこはやぶ医者だ。」とぼやいていました。私も帰省した時に、その病院に行き、先生と話をしました結果、母の思いは勘違いであると思いました。ちなみにその病院の薬剤店は、小学生のころからの知り合いで、そのことを話すと、「先生の腕はいいけど、治療がうまくいかない患者さんはそういう風に言うことが多い」と教えてくれました。
母は、その後も膝の痛みは改善せず、色々と衰えたこともあり、近所の施設のケアハウスに入所するようになりました。ケアハウスの入所中でも、うまく歩けないとか愚痴をこぼしていましたが、ある日、ケアハウスの廊下で転倒し、大腿骨骨折となり、結局、車いすに頼ることになりました。当時は、コロナ禍で、施設に入ることはできず、母と直接、会うことはできませんでしたが、窓越しの面会はできました。母の車いす姿を見て、もう自分で歩くことは出来ないな と思いながら、一つ違和感を覚えました。骨折前はあれだけ膝のこと言っていたのに、車いす生活後は、その不満については何も話さないのです。老人の達観なのか分かりませんが、そのおかれた状況により感じ方が変わるを実感しました。
まとめ
健康に対する見方は人それぞれ、同じ人でもおかれた状況により変わると感じていますが、今、自分が認識していることについては、それなり対応が必要だと思います。私の場合、膝の痛みから『足上げ体操』に至りましたが、どうするかはその人のおかれた状態と優先順位によると思います。
少しでも参考になればうれしいです。
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